1000年前の姿がいまも残る
日本で最高のスピリチュアルロード

 熊野エリアで最も注目されるのは、やはり世界遺産に登録されている「熊野古道」。かつて熊野三山を巡礼するために平安時代から人々が歩いてきた歴史の道です。

 近年ヨーロッパの観光客から「日本で最高のスピリチュアルロード」と評価が高まっています。「大自然の中で山歩きができる、というところは世界中にある。しかし、1000年以上の日本の歴史を実際に歩きながら感じられる場所は熊野古道だけ」ということから、この10年で外国人の訪問者数は30倍以上となっています。

写真:熊野古道(和歌山県田辺市・那智勝浦町など)熊野古道(和歌山県田辺市・那智勝浦町など) 同書より転載

 さらに、同じく熊野エリアにある神倉神社も人気スポットのひとつ。

 熊野大神が熊野三山として祀られる以前に初めて地上に降臨された伝承をもつ、権現山に鎮座する古社です。創建は神話時代と伝えられ、「ゴトビキ岩」と呼ばれる巨石が神体。社殿まで急傾斜な538段の石段を登ると、新宮市の街を見渡せます。山全体にパワーが宿り、不思議と元気になります。

写真:神倉神社(和歌山県新宮市)神倉神社(和歌山県新宮市) 同書より転載