2024年4〜9月期の入園数ダウンは
マイナスとは限らない
一方で、今年の4~9月期に入園者数が減少したことはどう考えるべきでしょうか?
ここは実は微妙な問題が3つあります。
まずそもそも今年の夏は酷暑だったので、その要因を減少要因として考慮する必要があります。
ひとことで言えば、パークの入園者が安定的に見込める下期の入園者が減るのか減らないのかを見ないと本当のことはわからない。これがひとつめの問題です。
ふたつめにインバウンドの要因があります。今年はインバウンドの外国人観光客がコロナ禍前を超えて最大になりました。円安の影響で彼らの購買力は旺盛です。そして彼らにとって日本旅行の人気の目的地が東京ディズニーリゾートです。このインバウンド需要は長期的に増加する一途だと予測されています。
これを難しく言えば「インバウンドの需要曲線が毎年上にシフトする」と言います。わかりやすく言えば、来年は仮に価格が今年よりも高くなって、日本人の入園者が減ったとしても、外国人観光客が増えてその減少を補ってくれる可能性があるということです。
ですから、今年減ったことが長期的に悪いかどうかはまだわからないのです。