できたてローストビーフと押し寄せるうまみ
2軒目も京都フレンチですが、少し都心を離れましょう。円通寺、実相院、貴船や鞍馬にも行ける立地。比叡山の絶景がこれほど楽しめるお店は貴重で、その大スケールの眺望は唯一無二! 眺望と良質のグルメを併せ持った、貴重なフランス料理店です。
お店の名前は「ローストビーフの店 Watanabe」。その名の通り、メインはあくまで「ローストビーフ」です。肉が生の状態から専用の機械で火入れして、できたてほやほやのローストビーフを堪能できます。ローストビーフというと、冷やして食べる物というイメージがありますが、他のお店とは提供されるスタイルが大きく異なります。
生肉から目の前で火入れが始まるため、肉の火入れには40分程度かかります。その間に、選んだ良質のオードブルを頂けます。私が特に印象に残っている一品は「前菜の盛り合わせ」。他に選べるデザートもあり、デザートに至るまで、途切れることなくうまみが押し寄せてくるお店です。
できたてのローストビーフを堪能できる希少性ある存在ですが、イチボ、ランプ、熟成肉と、肉の種類が選べます。初めて訪れたときは、写真の「国産黒毛和牛のローストビーフ(ランプ)コース」がおすすめ。
私は「京都フレンチ」という言葉を広めたく、京都のすべてのフランス料理店を制覇したいと日々考えています。一方で、実は中華やスペイン料理に至っても、京都は見事なレベルに達していることがお分かりいただけるようなお店をご紹介していきます。「京都は和食文化だけではない」というところも、私がぜひ強調したい点です。
京都市北区上賀茂本山100-1