おきな屋北川本家によるアンテナショップ「おきな屋」の量り売り。360mlの小瓶があるので、持ち帰りもラク

食欲の秋は、酒欲の季節でもあります。日本三大酒処(どころ)の一つ、京都は伏見で、できたての新酒が味わえるシーズンとなりました。酒蔵めぐりに利き酒、名水の飲み比べ、はしご酒と、この秋は伏見を目いっぱい堪能しましょう。(らくたび、ダイヤモンド・ライフ編集部)

新酒の季節到来!今年の「酒蔵開き」は伏見で

 10月26日、伏見にある四つの酒蔵、キンシ正宗、齊藤酒造、招德酒造、北川本家でそれぞれ蔵開きが行われました。11月2日には黄桜の伏見蔵でも蔵開きが行われる予定でしたが、荒天予報のため残念ながら中止に。神戸は灘の男酒に対して、中硬水で醸される伏見の女酒は、酸少なめできめ細か、たおやかな飲み口です。いよいよ新酒のシーズンがやってまいりました!

 11月16日(土)には、伏見大手筋商店街で「伏見の清酒まつりin大手筋商店街2024」が催されます。月桂冠、玉乃光酒造、増田德兵衞商店、松本酒造など15蔵が参加予定の清酒と、商店街の飲食店による地元のソウルフードを楽しみつつ、伏見の魅力を再発見する趣向のイベントです。チケットは合計4000枚。3回に分けての入替制ですが、早くも1部と2部がソールドアウト。3部(午後4:50~6:20)は今のところ販売中ですが、お早めに!

 伏見銘酒協同組合による恒例の酒蔵開きは、12月15日(日)と2025年2月1日(土)に開催予定で、しぼりたての新酒の試飲、酒粕(※1)や伏見の名産品の販売ブースが並びます。また、今年3月に開かれ大好評だった、伏見酒造組合による「酒フェス」の第2回目が25年3月15日(土)に開かれることも決定、冬から初春にかけての京都の楽しみがまた一つ加わりました。

 25年3月末まで、「酒蔵めぐりスタンプラリー2024」も開催中です。こちらは京都、奈良、大阪、滋賀、三重のうち異なるエリア2カ所の酒蔵、または全参加酒蔵のうちいずれか3カ所を巡ってスタンプをゲットし、「銘酒セット」や「オリジナルデザイン手ぬぐい」を当てよう! というキャンペーンです。京都では、伏見の15蔵に加えて、第23回でもご紹介した佐々木酒造(上京区)、京都大学にも近い松井酒造(左京区)、城陽酒造(城陽市)の3蔵も参加しています。京阪電車と近鉄電車に乗って、蔵巡りを楽しんでください。

伏見大手筋商店街伏見大手筋商店街の東端は、京阪本線「伏見桃山」・近鉄京都線「桃山御陵」駅すぐそば

※1 12月15日(日)のみ