電動キックボードも
ぜひ取り締まってほしい理由
電動キックボードについても、利用者に対する怒りが渦巻いている。
あるとき、Yahoo!ニュースにLUUP(電動キックボードのシェアサービス)に関する記事が配信されており、その記事のコメントで「LUUP利用者は危険な運転が多い」といった声が多い中、「自分は仕事でLUUPを利用するがすごく便利で助かっている。しかしモラルの至らない利用者も多いようなので、自分こそは気をつけなければならないと思って安全に運転している」というような内容を書いた人がいた。
立派な姿勢で、筆者などは皆こうあるべきと讃えたいコメントだったが、これに対する反応は高評価(ヤフコメにおける「共感した」、および「なるほど」)はほぼなく、低評価(「うーん」)がつけられていた。これは、もう利用の実態や志などは関係なく、「LUUPだから悪い」と感じている人が多いということを表している。実は筆者もLUUPをよく利用するので、これは他人事でない。
電動キックボードはいつの間にか法律でオッケーとなって、日本の路上に登場した。街の人が「いつの頃からか街に危険で調子づいた新しい乗り物が増えた」と感じるのは当たり前であり、もっと言えばむかついて当然である。しかし、非利用者は交通ルールを守らない電動キックボード乗りを見ても嫌な気分になることしかできない。
しかも、電動キックボードは以前までは原付扱いだったのだが、昨年7月に規制緩和が行われて、基準を満たす車体に関しては16歳以上、免許不要で運転できるようになったのである。さらに交通違反や事故が増えそうなこの政府の采配に、世間の不満はさらに高まっている。
電動キックボードと自転車が憎まれる構図、仕組みはほとんど同じである。
しかし、後者には道交法改正による是正があった。
電動キックボードの事故も増えているし、利用者への怒りも渦巻いている。ここもぜひ新たに道交法を改正してもらい、自転車と同様、事故と怒りを減らす方向で調整されたいところである。