たとえば、中国誌「鳳凰週刊」の元著名記者、鄧飛氏は7月23日から複数の女性から立て続けに告発を受けた。鄧氏は、貧しい農村の子どもに無料で昼食を提供する「免費午餐(フリー・ランチ)」を立ち上げたことで知られ、誘拐された子どもを救う活動などにも関わってきた。

 微博に500万人のフォロワーがいた鄧氏に対する告発は、民主派や社会運動に取り組む人々に大きな衝撃を与えた。鄧氏はすべての公益事業から離れるとの声明を出した一方、告発内容は否定して、告発した女性らを名誉毀損で訴えた。

 このほか、B型肝炎患者を支援する「億友公益」創設者の雷闖氏は、2015年に当時20歳だったボランティアを強姦したとして告発された。雷氏は告発内容を認めて自首する考えを示したが、すぐに撤回した。また政府に批判的だったジャーナリスト、章文氏も複数の告発を受けた。