（早めの情報共有）×（提案内容への巻き込み）
×（社内政治の活用）
セリーナ：「これも日本のビジネスシーンでよく聞くけど、報連相、って言葉があるでしょ。上司や仕事仲間に報告、連絡、相談、をこまめにしましょう、ってやつ。これも実は、上司や仕事仲間にネマワシをしてるようなものよね」
森：（セリーナ、日本のビジネス文化にほんとに詳しいなー）
ネマワシを明示的にタスクとして組み込んだスケジュールを設計し、チームでネマワシに取り組んだことで、このグローバルプロジェクトは大成功を収めました。改革案はスケジュール通りに承認され、その後の実行もスムーズなだけでなく、多くの人が情熱を持って改革を推進してくれました。
実は私は、ネマワシという言葉は知っていましたが、このプロジェクトの前までは意識してネマワシをしたことはありませんでした。セリーナのおかげで、グローバル組織に対してもネマワシが有効であることを体験できたわけです。このプロジェクト以降、セリーナのオンライン講義を基に作った「ネマワシ効果の数式」を使って、意図的にネマワシの時間とリソースを確保するようになりました。
◆本コラムの作者・ジャスティン森氏の新刊が発売中！
『仕事は「数式」で考える』 ジャスティン森著 青春出版社刊 1980円（税込）
仕事は「数式」で考える。数字ではなく、数式。
当たり前ですが、数学のルールは世界共通。四則演算も世界共通だ。つまり、様々な問題を数式化すれば、言語も超えられるグローバルなツールになる。
自分の考えを数式化する、とは、「無駄をそぎ落とす」こと。重要な要素だけにフォーカスする。重要なことに注力するために、注力しないことを決めて取り除く。要素を分解して、数式で関係性を整理する。そのシンプルな構造にこそ、仕事の成果を出す最大のカギが隠されている。
東大原子力博士から、外資系コンサルタントを経て、現在は売上1000億円企業でR&D部門を率いるトップが伝える、理系的思考の仕事術。
