希望の勤務地で働きたい、地元に就職したいという学生が年々増加している。オープンワークがまとめた「働きがいのある関西企業」ランキングを基に、どんな理由で働きがいを感じているのか社員のクチコミを見ながら探っていく。(ダイヤモンド・ライフ編集部 大根田康介)
地元就職を希望する学生は
3年連続で6割超え
近年の新卒採用市場は売り手優位が続いており、学生が企業を選ぶ際に重視する条件として「勤務地」の重要性が高まっている。
リクルートの調査によると、「希望の勤務地で働ける可能性が高い」ことを重視する学生の割合は年々増加している。企業側も転勤がないことや勤務地を希望制とすることをアピールし、勤務地を主体的に選べる仕組みを整える動きが進んでいる。
一方、コロナ禍を経て、希望する勤務地に対する価値観も変化している。就職活動中の学生を対象としたマイナビの調査によれば、地元就職を希望する学生は3年連続で6割を超えている。
この傾向は、心理面や経済面、将来の子育てや介護を見据え、「家族のそばで暮らしたい」と考える学生が増えていることを反映しているといえる。
就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワークの調査では、東京以外に本社を構える企業として「関西」に注目。大阪府を含む2府5県に本社を持つ企業を対象に、OpenWorkに投稿された会社評価レポートを基に総合評価ランキングを作成した。
ランクインした企業を従業員規模別に、OpenWorkに投稿された社員のクチコミと併せて紹介する。