社員を雇わなくても、大きな資金がなくても、専門知識がなくても、やり方さえわかれば「メーカー」として独立することは難しくありません。
「ひとりメーカー」はシンプルな仕事です
ひとりメーカーの仕事は、とてもシンプル。
このサイクルを、商品ごとにぐるぐると回すのが、ひとりメーカーの仕事です。
「商品を売る」といわれると難しく感じるかもしれませんが、製作費より高い値段をつけて売れば、必ずもうけが出ます。
当たり前かもしれませんが、物を売るビジネスの基本はこれだけです。
ただ、「物をつくって売るビジネス…?それって、ハンドメイド作家とどう違うの?」と思う方もいるかもしれませんね。
また、「安く仕入れて高く売るんなら、転売ビジネスのほうが手軽では?」と感じた方もいるでしょう。
たしかに、工場を巻き込まなくていいぶん、ハンドメイドや転売ビジネスならもっと手軽に商品を用意できます。
ただ、ひとりメーカーはさまざまな点で、ハンドメイドや転売ビジネスと異なります。
まず異なるのが、将来のスケール。つまり事業拡大の可能性です。
ハンドメイドがどれだけ得意な人でも、一人である程度の質を担保しながら作れる数には限界がありますよね。転売ビジネスなら、市場に出回っている商品の数に限りがあります。
例えば100個の注文がきたときに、ハンドメイドで、100個のイヤリングを納期以内に作れるのか、転売ビジネスなら100個の白ロムスマートフォンを必ず仕入れられるのか…ということです。
ハンドメイドでも、転売ビジネスでも100個単位の注文にこたえるのは、なかなか難しいのではないでしょうか。