また、ハンドメイドの場合は「手づくり」の希少性こそが価値になるビジネスだと思いますので、そもそも目指すところが異なります。
ひとりメーカーは注文がきたら工場に発注すればよいので、大きな問題が起きない限り、在庫数に限界はありません。もし、商品をつくっている工場で何かあれば、別の工場を探せばよいだけ。事業が立ち行かなくなることはほとんどないと思います。
また、「自分が稼働し続けなくても商品が生み出せる」というのも、他の2つのビジネスとの大きな違いです。
常にアクセサリーをつくり続けたり、定価より安い商品を探し回ったりしなくてよく、「自分が稼働できないときでも、売れる仕組みさえつくっておけばその間も収入が発生し続ける」つまり売り上げが立ち続けるのは、ひとりメーカーならではのメリットでしょう。
ひとりメーカーなら「好き」も「悩み」もお金に変えられる(1)
ひとりメーカーの醍醐味は、なんといっても「こんな商品あったらいいな」「誰かつくってくれないかな」という夢を自分で叶えられること、そしてできたものを売ることで「こんなの待ってた!」と、あなたのアイデアが世の中に受け入れられることだと思います。
既製品がないから自分でDIYしているものがある人は、思い切って工場に発注し、売ってみてはどうでしょうか。実は、多くの人がその商品を待っているかもしれません。小ロットでもつくってくれる工場も、結構あるんですよ。
私もキャンプ好きが高じて、ひとりメーカーになってからは、さまざまなキャンプ用品を作って売っています。お客様から「これをつくってくれてありがとう」といった感謝のメッセージが届くこともあり、そんなときは本当にうれしいものです。