ただ、そこまで深くハマっている趣味や、既製品で満足できないほど極めているものがないという方も全然問題ありません。
その場合は世の中のニーズを冷静に見て、商品企画をすればいいだけ。
むしろ、好きなもの、詳しいものをつくろうとすると、初心者のニーズがわからなくなったり、世間の声より自分の感覚を優先してしまったりすることもあるので、つくったものがさほど売れないことも多いのです。
いつの時代も売れるのは「ビギナー向け商品」。
「知らないという感覚」や「ビギナー目線」は、商品を知れば知るほど薄れていってしまうため、得難い宝です。
好きも得意もないあなたにこそ、ひとりメーカー適性があるともいえます。
ひとりメーカーなら「好き」も「悩み」もお金に変えられる(2)
世の中のニーズを探るというと難しく感じるかもしれませんが、例えば普段の生活の中で、「この商品好きなんだけど、ここが惜しいな~」などと思ったことはありませんか。
オーダーメイドでもない限り、市販品にはそういう不満はつきものです。
ある部位がちょっと短いとか、ここに取っ手があればよかったのにとか、持ち運べるようにもう少し軽ければとか、折りたためればとか、別の商品のよいところと組み合わせられたら完璧なのにとか…。
これらを解決できるのがひとりメーカーであり、ここに商機があります。
ひとりメーカーなら、よい商品や人気商品の「惜しいところ」を改善し、自分にとって完璧に近い商品を生み出すことができます。自分の欲しかった物が手に入るだけでなく、それが世の中のニーズに合えばしっかりお金も稼げるのです。
「ここが惜しい」と思った商品の口コミを読んでみると多くの場合、自分と同じ不満を持っている人がいます。その不満を解消する商品をあなたがポンと市場に出してあげれば、その人たちにも喜ばれるはずです。
いかがですか?
ネットでモノを買うのが当たり前の時代、「ひとりメーカー」という新しい働き方はいまが始め時だと思います。自分の「好き」も「悩み」もお金に換えられるなら、こんなにたのしい働き方はほかにはないと思いませんか。