「仕分け」作業で脳はヘトヘト
片づけが得意な人や家にモノが少ない人であれば問題ありません。
しかし、片づけることにも捨てることにも慣れていない上に、家にモノが多いのであれば、問答無用で「仕分け」禁止です。
仕分け作業は頭を使います。
「これは使うかな?」
「とっておいたほうがいいかな?」
「やっぱり捨てたほうがいいかな?」
あれこれ考えながらの作業は想像以上に脳みそを使うので、それだけで疲れてしまいます。
「疲れている割には片づいていないなあ」と、がっかりした経験、誰もが一度はあるでしょう。片づけが苦手だからではなく、単純にやり方を間違えていただけなのです。
もう一つ、仕分けをおすすめしない理由があります。
モノが多いお宅の場合、下手に仕分けを始めてしまうとより部屋が散らかってしまい、収拾がつかなくなるから。
スペースがないのに、いきなり仕分け作業をしてしまい、ベッドや床が服だらけに。挙句の果てには、「ここに積み上げたのは残しておくんだっけ? それとも捨てるんだっけ?」。これでは片づけは進むどころか、前より散らかって終わりです。
整理・収納は後回し!
スペースを空けて初めて、いる・いらないの仕分け作業ができます。
モノが多すぎる状態で仕分けをしても、結局、ぐちゃぐちゃになるだけです。
いわゆる「整理・収納」は後回しでいいのです。
あと、仕分けをすると「これは取っておこう」と思った服をクローゼットに戻す、といった「動き」が出てきます。隣の部屋に行ったり、立ったり座ったりする。あちこち荷物を持って動いていると、それだけでも疲れてしまいます。余計な動きも極力避けたいところ。
だから今は、捨てることに集中すると決めてください。
捨てると決めて強い気持ちで「捨てる」を実行するためには、「捨てる」以外の作業は一切してはいけません。
例えば「この引き出しの中のいらないモノを捨てるぞ」と決めたら、引き出しの中から不要なモノを取り出し、ひたすらゴミ袋に入れていきます。ゴミの分別は後でOK。
一歩も動かず、他のことに頭は一切使わず、捨てることに集中しましょう。
飽きっぽい方はスマホのタイマーを5分や10分などに設定して、時間を決めてやってください。疲れる前にやめることが、片づけるコツです。
1日5分でもやってみてください。「捨てる」に集中することで、自然と捨てることに慣れていきます。