仕事をしていると、さまざまな感情を抱きます。その感情の中でコントロールが難しいのが、「怒り」だと思います。アンガーマネジメントという言葉があるように、怒りとうまく付き合いたい人は多いはず。ただ、人間ですから怒ることもありますよね。今回は、私が実際に抱いた怒りや、受付嬢時代から経営者になってから遭遇した「いつも優しい上司・同僚が怒る時」についてお話ししたいと思います。(RECEPTIONIST代表 橋本真里子)
プロジェクト当日に言い出しっぺが来ない……
いつも温厚な社員も呆れ顔
これは実際に弊社で起きたお話です。
マーケティングチームのメンバーが、「新しい素材を撮りたい」とプロジェクトを立ち上げました。言い出しっぺのAさんが、カメラマンやモデルをアサインしたり、デザインチームに協力を要請したりと、社内外の人を巻き込み、撮影当日を迎えました。
迎えた当日、私宛に、社員のBさんから電話がありました。
「Aさんが来ていないんです!電話しても繋がらず、私も彼から『念の為当日参加して』と言われたから来ているだけで、何も把握していないんです……!」
Bさんは相当焦っている様子。私からもAさんに連絡してみましたが、応答はなし。撮影部隊もすでに集合している中、Bさんは「やるしかない!」と一念発起し、撮影を強行してくれました。
結局Aさんと連絡が取れたのは、撮影が終わった夕方。事故や病気といった緊急事態に陥っているのではないかという心配もあったのですが、「前日に飲みすぎて、今起きました……」というオチでした。
普段は温厚で、器の大きいBさんも、この時ばかりは怒り心頭でした。社会人にもなって、翌日に大切な仕事が入っているにも関わらず、飲みすぎて起きられないほどまで深酒をした自覚のなさに呆れていました。
自分の仕事に責任感を持った行動をしないと、人の信頼は1日にして簡単に失われてしまうのだと感じたエピソードでした。