「昨年行った投資に関する意識調査を見ると、コア層は40~50代の男性。8割が男性で老後の資金づくりが目的でした。ほかの不動産投資と違って空き家投資は、投資額が小さいのでやりやすいといった声が多くありました」(大熊さん)
では実際に、どんな空き家が魅力なのだろうか。
「駅から遠くても、多少、古くても大丈夫」
地方でも中心部から多少離れたアクセスの悪いところでも、魅力は十分あると大熊さんは言う。
「たとえば、奈良県に近い東大阪など、都市部から離れた場所の物件でも、戸建ての場合、入居者はつく可能性があります。家賃も都会とさほど変わりません。狙い目は石川県金沢市です。関西の平均より3000~4000円高い家賃設定で入居者が入りました」
地方でも安く物件を購入できて利回りのいい場所は必ずあるという。
埼玉県春日部市
大熊さんが注目する他のエリアは、
「金石(かないわ)です。金沢市にある人口7000人ほどの小さな地域ですが、古い建物が多く伝統的な街並みが魅力で、最近は空き家の再生が進み、3大都市圏の投資家を中心に空き家の購入者が増えています。私がこれまで見たところ、関西の平均より3000~4000円高い家賃設定で入居者が入っています」
他のエリアは、
「関東で挙げるとすれば埼玉県春日部市。駅から遠い場所にある物件でも人気です。最近は、愛媛県新居浜市にも魅力を感じています。四国は人口が減っているため、空き家率が高い」