けんすう氏の答えは?

 面白い質問ですね!答えます!

「病院を辞めてクラフトビール業界に転職したが…」夢を叶えるためには幸せを犠牲にしないといけない?けんすう(古川健介) アル株式会社代表取締役。学生時代からインターネットサービスに携わり、2006年株式会社リクルートに入社。新規事業担当を経て、2009年に株式会社ロケットスタート(のちの株式会社nanapi)を創業。2014年にKDDIグループにジョインし、Supership株式会社取締役に就任。2018年から現職。会員制ビジネスメディア「アル開発室」において、ほぼ毎日記事を投稿中。

結論でいうと「自分の幸せの価値観」みたいなのは流動的なものだ、と思っておくほうが、自由度が高くていいんじゃないかと思っています。

 僕らは、なんか「今、これが幸せだ」と考えているものはこれからもそう思うだろう、と考えがちなんですが、全然そうではないんですね。

 例えば「仕事は8時間で、あとはプライベートの時間があるべき」というのが幸せだったとしても、やってみれば「1日12時間、大好きな仕事に関われる方が幸せだと感じる」ということがあるかもしれません。

 逆に、仕事に時間を費やして、それが幸せだ、充実感があると思ってた人が、仕事を辞めたり、病気でそうでない働き方になった時に「こっちの方がいいな」と気づくこともあります。

 要は、結構変わるもんだし、わからないんですよね。

 僕も、結構コロコロと変わるタイプなので、あまり今の自分の幸せの価値観を信じていません。

 一番もったいないのは「これは自分の幸せの価値観と違う」と思って、変化を拒否することです。

 質問主さんの今までの働きっぷりを知らないですが、長く働くことが本当にダメなことなのか?というのは、実は2〜3年やってみないとなんともいえなかったりします。

 最初は変化があるので、絶対に辛いと思うんですが、慣れてきたら「あ、でも好きな仕事だったら長い間働くのはそんなに辛くないな」かもしれませんし、そもそも「長く働く、というイメージだったけど、意外とのんびりしているので、時間拘束はそこまで問題じゃないな」となるかもしれません。

 というので、自分の幸せはこうだ、とあまり決めつけないで、やってみるといいんじゃないかなあ、と思います。