相手の名前が思い出せないとき、感じのいい人はどう切り抜ける?
それを語るのは、「感じのいい人」に生まれ変われるとっておきのコツを紹介する書籍『気づかいの壁』の著者・川原礼子さんです。職場で困っている人を見かけても、「おせっかいだったらどうしよう…」と躊躇したり、「たぶん大丈夫だろう…!」と自分に言い訳したり……。気づかいをするときには、つい「心の壁」が現れてしまい、なかなか一歩が踏み出せないことが、あなたにもあるのではないでしょうか? この連載では、「顧客ロイヤルティ」をベースに、ビジネスセミナーへの登壇やコミュニケーションスキルの研修講師を通して、全国200社・2万人以上のビジネスパーソンに向けて教えてきたノウハウを、さらにわかりやすくお伝えします。本稿では、本書には入りきらなかった「気づかいのコツ」について紹介しましょう。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

【大ピンチ】相手の名前が思い出せないとき、感じのいい人はどう切り抜ける?Photo: Adobe Stock

名前が思い出せない!

「久しぶりに会った人の名前が思い出せない!」という経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか?

 でも、名前を思い出せないまま話を続けるのは気まずいもの。

 ここでは、感じのいい方法で相手の名前を尋ねるアイデアをご紹介します。

1「まずは自分から名乗る」

「おひさしぶりです。○○社の川原です」と、こちらから名乗ります。

 自分が忘れているなら、相手も忘れている可能性大です。
 あなたの名乗りはありがたいでしょうですし、相手も名乗り返してくれることが多いです。

 それでも、言っていただけなかったときは、仕方ありません。

「以前、●●さんの会で、お会いしましたよね。すみません、もう一度、お名前をうかがってもよろしいですか?」

 と、正直に尋ねましょう。

 そして、名乗っていただいたら、「○○さんでしたね。失礼しました」と伝えれば、気まずさが残ることも少ないと思います。

2「名刺交換を提案する」

「こんにちは。前にお会いしてからずいぶん経ちますね。
 あらためてお名刺を交換させていただけますか?」

 と自然に切り出してみるのもお勧めです。

 名刺交換はビジネスシーンではごく普通のことなので、違和感なく名前を確認できます
 さらに、最新の肩書きや所属などを知ることもできますよね。

 いかがでしょうか?

 いずれも、私の周りにいる、感じの良い人が実践している方法です。
 名前を聞くことに「失礼ではないか…」と悩んでいる方がいたら、ぜひ試してみてくださいね。

(本記事は、『気づかいの壁』の著者・川原礼子氏が特別に書き下ろしたものです。)

川原礼子(かわはら・れいこ)
株式会社シーストーリーズ 代表取締役
元・株式会社リクルートCS推進室教育チームリーダー
高校卒業後、カリフォルニア州College of Marinに留学。その後、米国で永住権を取得し、カリフォルニア州バークレー・コンコードで寿司店の女将を8年経験。
2005年、株式会社リクルート入社。CS推進室でクレーム対応を中心に電話・メール対応、責任者対応を経験後、教育チームリーダーを歴任。年間100回を超える社員研修および取引先向けの研修・セミナー登壇を経験後独立。株式会社シーストーリーズ(C-Stories)を設立し、クチコミとご紹介だけで情報サービス会社・旅行会社などと年間契約を結ぶほか、食品会社・教育サービス会社・IT企業・旅館など、多業種にわたるリピーター企業を中心に“関係性構築”を目的とした顧客コミュニケーション指導およびリーダー・社内トレーナーの育成に従事。コンサルタント・講師として活動中。『気づかいの壁』(ダイヤモンド社)が初の著書となる。