では、どのように片づけをしていくのか。重要なキーワードが「残すモノを考える」ということです。
残していいモノと残してはだめなモノ
日頃使っていないモノは、基本いらないモノともいえます。
しかし、わかってはいても捨てたくないと思う人がほとんど。最終的な目標がほぼ何もないミニマリスト的な住まいにしたいという場合をのぞいて、使っていなくてもとっておいてもいいモノもあります。
使うわけではないし、日常生活に活用する道具でもない。でも、あるだけで暮らしに潤いがある、心がほっとする、そんなメンタルの栄養になるようなモノはとっておくといいでしょう。例えば趣味のモノや想い出のモノなどがそれにあたるでしょう。
老後は家にいる時間が長いのに、何もない住まいで1日過ごすのも味気ないですよね。自分のお気に入りのインテリアに、お気に入りのモノに囲まれている暮らしがその人にとっていちばんの理想の住まいです。
逆にとっておいてよくないモノとは、「もったいない」とか「いつか、何かに使えるかも」とか思っているだけで使っていない『想い』のないモノ。これは、ただの「損得勘定(感情)」なので手放してください。
この2種類を混濁してしまうと結局モノあふれの住まいになりますから、注意してください。
趣味のモノを残すかどうかは、過去か現在かで決める
趣味のモノは大切なモノのひとつです。
なぜなら趣味は、楽しいことだし、充実した時間を過ごさせてくれることだからです。特にセカンドライフは、趣味があったほうが充実すること間違いなしです。
それは、カルチャースクールに行くとか、習い事に行くとかではなくてもいいのです。自宅で読書や映画鑑賞、編み物など自分が楽しい、これをしていると時間が経つのを早く感じるというものは趣味であります。おひとりさまは、時間を有意義に使う何かを見つけると、とても楽しい暮らしになるでしょう。
しかし気を付けなければいけないのは過去の趣味のモノ。若いころにハマっていた趣味が再燃する可能性はほぼゼロですので、現在の趣味かどうかで残すかどうかを決めるとよいでしょう。