「伝え方が9割活動」で感動を生み出し続けていきたい

本田 あとは、この本を使った授業を日本中の大学でやるべきだと考えているんです。

佐々木 大学生に向けた「伝え方が9割」の授業。是非やってみたいですね。

本田 まず、この本を教科書にひと通りのレクチャーをして、あとは実際にワークもする。リアルに実践したら、それだけで伝え方のスキルはずいぶん変わると思うし。面白いと思うな。

佐々木 「伝え方が9割活動」ですね(笑)。そういう機会をいただけるのなら、是非やってみたい。日本全国どこでも飛んでいくので、企画して欲しいと思います。

本田 スポーツ選手へのレクチャーも面白いと思うな。オリンピックでメダルをとった選手の場合、たとえば北島康介選手みたいに、競技後にその場で出てきた「素の言葉」が美しいこともあると思うから、あまり飾らないほうがいいかもしれないけれど、デイリーにインタビューを受ける野球とかサッカーの選手なんかは、伝え方をもっとトレーニングするといいと思う。

ヒーローインタビューの時に、どんな一言を言うのかをファンは待っていると思うんだけど、選手たちって「次はなんて言おうか」と絶対悩んでると思うんです。前回はいい言葉が言えたけど、今回は言えなかった、とか。でも、伝え方の技術を知っておけば、いざというときに即座に言えたりするだろうし。

佐々木 スポーツ選手って、ファンに対してコトバを伝えることも仕事のはずなのに、残念なことにトレーニングがされてなくて、「頑張りました」とか「あのときもっと全力でやればよかったです」ぐらいしか言えない人もいる。ファンに対してコトバを発するとても貴重なタイミングなはずなのに、それってすごくもったいないと思うんです。

本田 スポーツといえば、うちのトライアスロンチームのスローガンも、佐々木さんにつくってもらったじゃないですか。「チャレンジできる贅沢を満喫しよう」、そういえばこれもこの本に出てくる「ギャップ法」ですね。この言葉は、メンバーみんなすごく気に入っているし、初めて聞いたときは本当にじ~んと来ました。

佐々木 僕は、世の中に感動を生み出すことについて、これからもずっと関わり続けていきたいと思っています。実は、『伝え方が9割』の後半の「強いコトバをつくる技術」では、「感動するコトバのつくり方」について、書いています。たとえば、経営者の方でしたら、企業の経営理念のようなものを書かれるときに、参考にしていただければと思っています。

本田 本当に万人の役に立つ方法だと思います。これからもどんどん広めていってほしいですね。

「伝え方が9割」バックナンバー

第1回 無理めな、あの人に デートOKをもらうコトバとは??

第2回 チカン多発地域!ある看板をつけたら チカンが発生しなくなった、そのコトバとは??

第3回 困った自転車放置!ある看板をつけたら放置がなくなる、 そのコトバとは?

第4回 子どもが言っても勉強しない!言い方を変えたら、勉強をはじめたそのコトバとは?

第5回 いままで伝えることが苦手だった人のほうが、この方法で劇的に人生が変わる【本田直之×佐々木圭一】(前編)


刊行記念著者イベント 『伝え方が9割』
著者・佐々木圭一氏よる講演&サイン会


【イベント概要】
日 時:2013年5月20日(月)19時開演
会 場:丸善 丸の内本店 3階 日経セミナールーム  
料 金: 1,050円(電話予約可)
定 員: 100名予定(先着順)
参加方法:丸善・丸の内本店3Fインフォメーションカウンターにて、
イベント参加ご希望の先着100名様にイベント参加整理券を販売いたします(税込1,050円)。
(イベント参加整理券がなくなり次第、販売終了といたします。)

お問合せ:丸善・丸の内本店 和書グループ 03-5288-8881(営業時間 9:00~21:00)

詳細は、こちらから⇒
http://www.junkudo.co.jp/mj/store/event_detail.php?fair_id=180

【ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ】

価格:¥1,400(本体)
四六判・並製 ISBN:978-4-478-01721-0

◆佐々木圭一『伝え方が9割』

入社当時ダメダメ社員だった著者が、なぜヒット連発のコピーライターになれたのか。本書には、心を揺さぶる「伝え方の技術」が書かれてある。膨大な量の名作のコトバを研究し、「共通のルールがある」「感動的な言葉は、つくることができる」ことを確信。この本で学べば、あなたの言葉が一瞬で強くなり人生が変わる。

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定価:1,470円(税込)
四六判・並製・192頁 ISBN978-4-478-014707

◆本田直之『LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。
北欧諸国があらゆる「幸福度ランキング」で上位を占めているのはなぜか。世界的に見ても豊かなはずの日本が、どうして81位なのか――。
ハワイをベースにノマドライフを実践する本田直之が幸福度ランキングトップの北欧(デンマーク、スウェーデン、フィンランド)の人たちと幸福について語り合って得た、確信。

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