リアクションの方法としては、「へぇー」「なるほどー」「そうなのですねー」という薄い表現ではなく、ポジティブに捉えた気持ちが伝わる、ちょっと丁寧な表現が望ましいです。

「ポジティブな反応」のイメージ

○同じ気持ちだ…
●「その気持ち、よく分かります」
●「同じように感じることが多いです」
など

○納得できる…
●「確かにその通りですね」
●「仰るとおりです」「間違いないです」
など

○驚いた…
●「それは本当に驚きです」
●「素晴らしいですね」
など

○尊敬できる…
●「○○さんだからこそですね」
●「さすがですね」
など

○学びになる…
●「本当に、勉強になります」
●「大変参考になります」
など

 以上のように、とりあえずポジティブに反応する習慣を持っている人は、世の中に結構います。その重要性を肌で感じ、自然と身に付けていった方も多いと思います。私自身も、その内のひとりです。

共感の気持ちを表したら
「具体的な理由」を添える

 また、先ほど紹介したポジティブな感想に、そのように感じた「具体的な理由」を添えるという方法もあります。ちょこっと情報を添えるだけなのですが、それだけで、受けとる側の印象は格段によくなります。

「具体的な理由」を沿えるイメージ

●「○○について、本当にその通りですね。○○みたいなこと、私もよくありますし」

●「△△さんが達成したその成果は、本当に凄いですね。他にもいろいろなメリットも生まれてきそう」

 以上、「ひとまず共感する」という方法をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?できるだけ簡単に実践できるものとしました。シンプルですが、相手との気持ちよい関係をつくるために、とても重要なアプローチです。

 また、相手の話を聞いてリアクションする、という行為は、長い人生の中で膨大に繰り返されていきます。毎回のそれが、何のメリットにもならない「しょぼい言葉」でしかないと、取り返しのつかない「機会損失」として積み重なっていく恐れもあります。そう考えると恐ろしくないですか?