話のパスを回せる人になる
「具体的な言い方」5選

 ある話題で盛り上がっていたとしても、いつしか、よく喋る人たちだけでやりとりしている時間に…。これは職場でも日常生活でも、よく見かける状態です。そんな状態が続くと、放置されている人にとっては非常につまらなくなり、いつしか白けた空気が全体にも拡がります。「回せる人」としては、そんなときこそ「パスの配球役」になりましょう。

 そうは言っても、何もトークに噛んでいない状態から、TV番組の司会者のように、いきなり「あなたはどう?」と振っても不自然すぎるので、まず「パス」を正しくもらってから、つまり誰かのトークを受けて何らかのリアクションをしてから、誰かに目がけてパスを出すことが基本です。

 振り方としては、「○○さんはどう?」くらいの軽い感じでも全然いいのですが、あまりにオープンな聞き方だと、逆に何を答えればいいか分からなくなってしまうこともありますし、そのパターンだけだと、司会屋っぽくなってしまいます。もちろん、芸人さんのような高度なMC技術をマネする必要はありませんが、できればいくつかの「パターン」を持っておくと便利だと思います。

振り方のパターン例

○経験ありそう
●「○○さんも、同じ/同じ経験あるのでは」

○前の話に関連しそう
●「○○さん、前に言ってた/やってた話に近いね」

○意外にありそう
●「○○さん、意外に興味/経験ありそうだね」

○何か言いたそう
●「○○さん、何か言いたそうだね」

○楽しそう
●「○○さん、めっちゃ楽しそうだね」

 上記のように少し要素を加えた振り方をするだけで、相手も反応しやすくなります。参考にしてみてください。

主役はスルーしていい
パスを出すべき相手とは

 もうひとつは、「誰に話を振るか」です。

 いつもよく喋る人や明らかにその話題の主役になりそうな人に振る必要はありません。そういう人は勝手に喋りますから。「場を回す」ためには、しばらく話題に絡んでいない人に振ることが基本です。一部の特定の人だけで盛り上がっていても、それは「いい場」だとは思いません。

 こんな人に話を振ろう

○何となく、話したそうな素振りを見せている人

○しばらく発言がなく、大人しくなっている人

○明らかに、この話題でネタを持っていそうな人