とくに「話したそう」にしている人は、きっと何らかの素振りを見せているはずです。例えば、こちら側に目を合わせてきたり、「あー、それねー」などと、ちょっと強めに反応したり、分かりやすくうなずいてみたり、そんな素振りです。そういうときは、パッと振ってあげてください。その場にいい感じのリズムが生まれてきます。
話を振ったところで、話しづらそうにしていたら、すぐ他の人に振り直せばいいだけです。
場をぐるぐる回すための
「ちょっと考えてもらう」質問
ある話題に関して、シンプルに「あなたはどう?」とオープンに振ったり、前述のような「似たようなことあったよね」などの一言を添えて振ったりするやり方をご紹介しましたが、それを少し発展させた技法があります。
その話題に関連して、ちょっと考えてもらう質問を繰り出すという方法です。例えば、過去のエピソードの回想や、今時点での感想を伝えてもらったり、ちょっとした「アイデア」を考えてもらったりするのです。
うまくはまれば、場はぐるぐる回ります。過去のエピソードには限りがありますが、アイデアには限りがありませんから。
「ちょっと考えてもらう」質問例
○一番
●「それについて一番○○したことは?」など
○もしも
●「もし、○○だったとしたら何する?」など
○1つだけ
●「○○に関して、1つやりたいことをあげるなら?」など
○イメージ
●「○○についてどんなイメージがある?」など
○あなたなら
●「あなただったら、○○をどうする?」など
あまりに難しい質問だと詰まってしまうので、上記のようなレベル感で充分かと思います。もちろん、特定の相手に考えてもらうだけではなく、その場にいるメンバー全員を巻き込むこともできます。
このような「アイデア型」の振り方は、その人の中でも、そして周りのメンバーへも思考が拡がるので、場を回すために、大変効果的な方法だと思います。私もよく使っています。