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筆者は「学級崩壊立て直し請負人」と呼ばれ、全国の公立小学校にて3000時間を超える飛び込み授業を行ってきた。そこで任されたのが、学校一荒れていると噂の4年生学級だった。授業を妨害する男子が複数名おり、そのなかのひとりは校内の窓ガラスを割って歩くような惨状で、教員もお手上げ状態だった。しかし、そんなクラスが筆者の授業をきっかけにガラッと変わる。魔法をかけたかのようなその中身とは?※本稿は、教育実践研究家の菊池省三『足型をはめられた子どもたち』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。
荒れるクラスは生徒同士が
安心して話すこともできない
「こんにちは」
私はまず、大きい声で教室全体に声をかけて教室の中に入りました。いつもどおり、定番のやり方です。あいさつはコミュニケーションの基本ですから。
しかし、この教室では、子どもたちが「こんにちは」と返す声にも張りがなく、不満がありありです。それでも、もう一度あいさつすると前より声が返ってきたので、
「元気がいいね」
すかさずほめました。授業の序盤にはネガティブなことは言いません。さらにこう続けました。
「拍手で迎えてもらっていいですか?命の次に拍手が大切だと思っているので」
「指の骨が折れるほどの拍手、お願いします」
そうは言いながらも、私のほうは決してテンションを上げすぎることなく、落ち着いて伝えてみます。飛び込み授業は、クラスの雰囲気をつかむことがとても重要だからです。
この日の教室では、ひとまず拍手は返ってきました。
参観に来ていた同校の先生たちは、どうなるものかと心配そうにその様子を見ていました。それを気にかけつつも、私は黒板にこう書きました。
「明るい笑顔」







