せっかく資格を取っても、収入アップにつながらなければ宝の持ち腐れだ。資格で稼ぐために必要な「6つの掛け合わせ」とともに、仕事のチャンスを得るためのコツをご紹介。キャリアアドバイザーの高村祐規子氏によれば、重要なのは人とのちょっと「ご縁」を繋げるための“ある工夫”なのだという。※本稿は、高村祐規子『50代ひとりでも一生お金に困らない「手に職」選び』(WAVE出版)の一部を抜粋・編集したものです。
資格で稼ぐために必要な
6つの掛け合わせ
ここでは、一生お金に困らないだけの収入を得るために必要な、6つの掛け合わせについてお話ししたいと思います。
1.〈実務経験〉×〈資格〉
自分が今までにやってきた仕事に関連する資格を取るパターンです。資格の知識を実務に活かすことで、その価値は飛躍的に高まります。実務経験と資格を掛け合わせることで、専門性を深め、キャリアアップにつなげることができるのです。
2.〈英語〉×〈資格〉
グローバル化が進む今、英語と資格の掛け合わせは最強です。職種を選ばず、業務の範囲が広がります。
実際、英語ができると、年収に大きな差が出るというデータもあります。ある外資系転職サービス会社のデータによると、ビジネス会話以上(TOEIC735点以上)の英語レベルの人は、国税庁調べの平均給与(令和3年民間給与実態統計調査)と比べて、20代男性の場合で約70万円、30代女性の場合で約140万円も多いことがわかりました。さらに、50代男性では平均の約1.5倍、50代女性ではなんと平均の2.2倍もの給与を得ていたのです。この差は今後どんどん大きくなると考えられています。
3.〈社会の動き〉×〈資格〉
今の時代、社会のニーズは刻々と変化していますから、そこをしっかり見極めることが大切です。少子高齢化、デジタル化、健康志向の高まりなどは、特に注目すべき流れかもしれません。
年齢なんて関係ない!
前向きな姿勢が大事
4.〈資格〉×〈資格〉
複数の資格を掛け合わせることで、専門性を高め、強みをつくることができます。たとえば、キャリアコンサルタントと公認心理師の資格を併せ持つことで、心理的問題からクライアントに寄り添うことができるという強みが生まれます。
資格の掛け合わせ方次第で、ほかにはない強みをつくり出すことができ、より専門性の高いサービスを提供できるでしょう。
5.〈人間力〉×〈資格〉
50代以上の女性が圧倒的に強いのが、この人間力と資格の掛け合わせ。資格だけでは測れない人間的魅力も、大きな武器になります。