驚くほど食感がアップ!
マクドナルドは、画一化された限定的な商品を提供している。商品選択の手間が少なく、テクノロジーへの順応も容易である。セルフオーダーシステムでは列に並ぶ時間の短縮が期待され、顧客の利便性が向上する。
一方、コンビニやスーパーは多種多様な商品を取り扱っており、顧客が新しい仕組みに慣れるまでのハードルが高い。結果として、顧客が時間を節約するどころか、システム利用に伴ういら立ちを感じる可能性がある。
ウェブメディア「FASHIONSNAP」の記事「セルフレジ導入で30億円の利益創出、マクドナルドの成功の裏側を紐解く」(2024年10月21日 )に詳細が述べられているが、マクドナルドはセルフレジ導入で30億円の増益を達成したという。
セルフレジをキャッシュレスにすることで顧客の購買単価が上がるなど興味深い事実が多数が紹介されている記事の中で、私が注目しているのは「カスタマイズ性の向上」だ。
同記事では、次のように記載されている。
《ユーザーの好みやアレルギーに合わせて注文をカスタマイズできるようになっている》
《具体的には、ハンバーガーのトッピングやソースなどの追加や削除など、ユーザーが簡単に調整ができるようになっているため、より多くのユーザーが食事を楽しめるような工夫がされている。また、注文ミスを減らすために、最後に確認が表示されるような導線となっており、ユーザーも安心してオーダーできる設計となっている》
実際に私が試したマクドナルドのトッピングは、チーズバーガー(200円)にトマトスライス(40円)を加えるというシンプルな組み合わせだ。トッピングによってマクドナルドのハンバーガー特有のパサつきが消え、驚くほど食感が良くなった。