共学校が主となる4日午後Eランク

 4日午後の男子受験生は1000人に満たず、A・Bランクの入試回もない。志望者数合計と24年受験者数が100人以上の入試回を中心に見ていこう。唯一のCランクは三田国際科学学園[4回ISC]で、134人が受けて5.36倍(23年7.06倍、22年11.71倍)と緩和傾向が続いている。志望者数は微増だったが、出願状況は大きく減少ペースにあり、25年は5倍割れも視野に入る。

 Dランクは2校ある。ドルトン東京学園[一般2月4日2科型]は、60人が受けて6倍(23年10.63倍、22年8.92倍)と少数精鋭の闘いなのだが、志望者数は4割弱も激減、出願状況も2割近く減少傾向とあって、25年に5倍を維持できるかどうかは微妙である。

 新設の順天堂大学系属理数インター[2回医学進学(特待選抜)]は、1日午後に1回目が行われる。1日午後女子受験生の記事中でも触れたが、医学部進学コースから内部進学で順天堂大学の医学部で学ぶという志が問われる入試回である。志望者数が少なく倍率の予想は難しいが、12月に実施した医学部進学入試体験会には100人近い参加者があったようなので、結構な競争状況になることが予想される。とはいえ、その参加者がどちらの入試回を選ぶかまでは判然としないので、ここでは予想を控えたい。

 Eランクには4日午後の主な学校が集まっている。最多の256人が受けて8.53倍(23年6.19倍、22年5倍)の東京電機大学[4回]は、志望者数も出願状況も1割半減なので、25年は8倍を割れることになりそうだ。140人で4.24倍(23年5.92倍、22年6.38倍)の目黒日本大学[2月4日午後]は、志望者数では1割強の増加だったが、出願状況は微減となっており、25年は4倍台前半を保ちそうだ。

 135人で13.5倍(23年1.79倍、22年5.07倍)と上下動が激しい足立学園[特別奨学生4回]は志望者数が2割半増だった。25年は合格者を何人出すかに大きく左右されるものの、2桁台を維持する公算が強そうだ。もう一校、志望者数合計が受験者数の5倍以上という珍しい入試回として、湘南学園[D日程]を取り上げておこう。36人受験して3.6倍(23年6.17倍、22年5倍)なのだが、志望者数は7割半も増加しており、25年は5倍に乗せてもおかしくない。

 志望者数が4倍増と過熱しているのが千代田[5回4科]で、30人で1.43倍(23年2.11倍、22年1.63倍)と受けやすくて受かりやすい倍率が、25年にどうなるのか。学校側が何人合格者を出すかに大きく依存しているので、倍率の予想は控えたい。明星学園[D]も志望者数が4割増と勢いがある。40人が受けて5.71倍(23年4.67倍、22年5倍)と広くはない門だが、25年は6倍を超えてさらに狭まる可能性が出ている。