4日午前中位校は「駒込」「多摩大目黒」に勢い

 Eランクも共学校が並ぶ。120人で3.24倍(23年3.07倍、22年3.6倍)の駒込[5回]は、志望者数も出願状況も4割増と絶好調。25年は4倍乗せが確実な情勢といってよい。

 順天堂大学系属理数インターの二つの入試区分には、86人で1.59倍(23年1.33倍、22年2.2倍)の[2回2科・4科(特待選抜)]と21人で2.86倍(23年1.43倍、22年3.16倍)の[3回適性検査(特待選抜)]がある。志望者数は、前者が5割半減、後者は志望者数が少ないとはいえ8割半減と大変な状況だった。25年の予想は難しいものの、どちらも受けやすくて受かりやすい入試回にはなりそうだ。

 受験者数が100人に満たない入試回(24年受験者数・実倍率)を見ていこう。開智所沢[日本橋併願入試](93人・4.65倍)は6割半近く増えている。1月入試で出願者が2倍増した結果、合格者をかなり多めに出しており、2月入試の合格枠をどうするかは微妙な情勢といえなくもない。

 多摩大学目黒[特待・特進4回](90人・5.29倍)は23年3.62倍、22年9.33倍と上下動が激しい。志望者数は3割増で、25年は続伸して6倍に迫りそうな状況だ。明治学院[3回](82人・3.42倍)の出願者数は2割半減だったが、出願は微減ペースなので、25年もさほど倍率が低下しないかもしれない。

 全体的に復調傾向にある日本大学藤沢は、[3回](77人・6.42倍)も好調に出願が進み、志望者数同様に3割増となっている。25年は22年の7.18倍に迫りそうだ。志望者数がわずかな郁文館[適性検査型 iP cIass選抜](32人・2.67倍)は2割半減、Gランクの[4回総合](37人・1.37倍)は3割弱減と、いずれも志望者数が減少傾向にある。前者は23年に6.5倍と人気だったが、25年は2倍を維持できるか。

 Fランクは志望者数が増加傾向の学校から見ていこう。淑徳巣鴨[3回一般](79人・6.08倍)は5割増、桜丘[5回3年特待チャレンジ(2科・4科)](74人・8.22倍)は8割増、文教大学付属[5回](56人・2.24倍)は3割増だった。25年はそれぞれ、8倍乗せ、2桁台、3倍台乗せと大きく倍率を上げることになりそうだ。

 穎明館[5回4科総合](65人・1.97倍)は前年並み、鶴見大学附属[難関進学クラス3次](44人・2.32倍)は1割弱減、東海大学付属相模[C](25人・2.5倍)は2割減となっており、いずれも25年には2倍程度の受けやすい入試回となりそうだ。埼玉や千葉の難関・上位校は2月に2回目の入試を設定する例が多い。埼玉の中位校である細田学園[一般3回](6人・3倍)は2割強増だが、倍率は受験者数次第なので、25年予想は控えたい。

 Gランクは志望者数合計も24年受験者数も100人を超える入試回はない。87人が受けて6.69倍(23年3.83倍)の足立学園[一般4回]は志望者数1割弱増ということで、25年は4倍に乗せるかもしれない。