難関・上位校受験生最後の望み5日午前
5日は午前に5000人、午後に500人弱が受けている。難関・上位校狙いの受験生にとっては、最後の望みを託す入試回でもある。
Aランクは1校だけで、志望者数が微減の渋谷教育学園渋谷[3回]は、307人が受けて7.14倍(23年7倍、22年6.29倍)とさらにハードルは高い。出願ペースはわずかに増加気味で、25年も7倍を超える高い倍率は維持されそうだ。
共に志望者数は微減の男子校はBランクにある。536人で13.07倍(23年10.66倍、22年10.19倍)と2桁倍率が恒常化している本郷[3回]もまた、受かる気がしない入試回なのだが、出願ペースは前年並みなので、25年も13倍が維持される公算が大きい。428人で4.24倍(23年4.51倍、22年3.67倍)の逗子開成[3次]は本郷に比べれば倍率は半分だが、出願状況は4割増の絶好調。この波に乗り続ければ、25年は5倍から6倍へと、ハードルは結構高くなりそうだ。
志望者数3割増の広尾学園[3回]は、[本科]は171人が受けて4.75倍(23年6.57倍、22年3.79倍)と結構倍率が動いている。出願状況も2割増しのペースであり、25年は5倍乗せが確実の状況だ。一方、もう一つの入試区分である[インターナショナルSG]は志望者数5割半増と好調な動きを12月には示していた。出願ペースは微減傾向にあり、73人で3.04倍(23年4.59倍、22年3.5倍)が、25年には3倍を維持できるかどうか注目される。
東京都市大学付属[4回]は、144人で4.5倍(23年2.5倍、22年3.44倍)の[II類]が志望者数2割半増、Cランクの200人で13.33倍(23年9.82倍、22年9.57倍)の[I類]が同1割強減と分かれた。出願状況は2割減のペースであり、25年は特に[I類]がどこまで緩和するかを見ていきたい。
Bランクのもう一つの男子校である攻玉社[一般学級特別選抜]は、77人で3.08倍(23年3.44倍、22年3.06倍)だった。どの入試回も緩和気味で、こちらも志望者数1割弱減ということもあり、25年は3倍を割れる可能性が高い。
Cランクも男子校が受験生を集めている。510人が受けて9.27倍(23年6.53倍、22年6.29倍)ととても狭き門になった成城[3回]だが、微減の志望者数に対して、出願状況は微増に転じており、25年は9倍台を維持しそうである。141人で7.05倍(23年9.6倍、22年9.15倍)とこちらも高止まりの立教池袋[一般2回]は、志望者数は2割増だったが、出願状況は4割増のペースで絶好調となっており、25年は再び9倍台に戻すかもしれない。