4日午前は「日本学園」に注目

 4日午前Cランクの共学校は、367人が受けて6.92倍(23年6.31倍、22年6.12倍)と狭き門が続く法政大学第二[一般2回]が志望者数2割弱減と大きく落としたが、出願状況は3割減で進んでおり、25年は6倍台を維持できるかどうか微妙な情勢である。

 172人で3.58倍(23年4.2倍、22年3.52倍)の中央大学附属[2回]が1割弱減、172人で10.12倍(23年15.18倍、22年9.94倍)の神奈川大学附属[3回]は微減でほぼ前年並み、168人で12倍(23年8.75倍、22年11.38倍)の開智日本橋学園[4回]は3割減近い志望者数となっているが、出願状況をそれぞれ見ると、微減、1割増、2割増とだいぶ様相が変化している。このペースで進むようなら、25年に中央大附属は3倍台半ばを維持、神奈川大附属と開智日本橋はいずれも10数倍の極めて狭き門が、より狭まることになりそうだ。

 Dランクも受験生を集めているのは男子校。24年受験者数の2倍近い志望者を集めているのが、344人が受けて6.37倍(23年12.7倍、22年1.61倍)と恐ろしく倍率が上昇している日本学園[2回]は最後の男子校としての入試で、志望者数も出願ペースも5割増と絶好調。25年は2桁に乗せてもおかしくない情勢である。

 343人で7倍(23年6.55倍、22年7.86倍)の獨協[4回]の志望者数は前年並みで、出願状況も微増程度なので、25年も7倍は維持しそうだ。158人で2.82倍(23年5.61倍、22年4.42倍)の成蹊[一般2回]は、志望者数も出願状況も1割弱減で、25年は2倍台半ばに向けて緩和していきそうだ。

 106人で7.07倍(23年5.09倍、22年4.12倍)の森村学園[3回]は、1割半減の志望者数だったが、出願状況は前年並みであり、25年も7倍を維持するかもしれない。65人で5.91倍(23年3.88倍、22年17倍)の東洋大学京北[一般4回]は、志望者数では3割半増と好調だったが、出願状況は微増程度となっており、25年に6倍に乗せることはなさそうである。

 教科型ではない二つの入試区分の東京都市大学等々力は、30人が受験したものの24年の合格者数はゼロ(23年11.33倍、22年9倍)だった[アクティブラーニング型]が志望者数も出願状況も1割減前後で、合格者が出るかどうかにもよるが、25年は2桁にはならない公算が強まっている。もう一つ、17人と受験者が少なく合格者も4人だけで4.25倍(23年7倍、22年5.5倍)の[英語1教科]もある。