ご家庭により、何を優先するかは変わってきますが、例えば共働き家庭で未就学の園児が2人いる場合、玄関は特に散らかりやすくなります。

 親が準備するもの、持つものが多いため登園前の時間帯は子どもたちの靴やカバン、持ち物が散乱し、帰宅時には持ち帰った荷物や脱ぎ捨てられた靴や上着で玄関が埋まってしまうこともあるでしょう。

【優先的に出しておくもの】
●子ども用の靴(季節ごとに必要なものだけ)
●移動に使うもの(ベビーカー、抱っこひも、自転車用品)
●レインコートや傘(雨の日が多い時期)

【他の部屋にしまうといいもの】
●オンシーズン以外の靴や衣類(クローゼットや下駄箱の上段などに収納)
●保育園や幼稚園に持参するカバン、帽子(リビングや玄関近くの部屋に収納)
●登園時のコートや上着(リビングや玄関近くの部屋に収納)
●親のコートや上着、バッグ(身支度をする寝室などに収納)

 限られたスペースを活用するためには、玄関やリビングの一角に設置できる収納棚やフックを活用し、上着やカバン、ハンカチ・ティッシュなどを置く身支度コーナーを設けて子どもが自分で片づけられる仕組みを整えることが重要です。

 ひとつだけ、守ってほしいことがあります。子どもの登園、登校時の上着と登園バッグやランドセルは「同じ所」に収納場所を決めてください。上着を着てから、バッグやランドセルを持つので別々の収納場所にしてしまうと、脱ぎっぱなしの原因になってしまうからです。

 玄関が整然と片づくことで、様々な効果が期待できます。

・出発前のストレス軽減
 
必要なものがすぐに見つかり、準備がスムーズで時間短縮。
・帰宅時のリフレッシュ感
 
整った玄関が迎えてくれることで気持ちが落ち着き、イライラが減少。帰宅後の家庭内での会話や作業がスムーズに進む。
・時間の有効活用
 忘れ物を探す時間が減り、その分を家事や家族との時間に充てられる。

 こうした効果によって、穏やかな気持ちで仕事と家庭に向き合え、日々の生活がスムーズになり、生活全体の質が向上します。