動線を変えるだけでOK!共働き家庭の家事効率を爆上げするキッチン収納術写真はイメージです Photo:PIXTA 

共働き家庭の日々をまわすカギは、意外にも「キッチン」にある。限られた時間の中で、効率よく食事の準備をしたり、片づけを進めるには、整理収納と仕組み化が欠かせない。片付けコンサルタントの澁川氏による連載第5回は、動線や収納を見直す「効率アップ」のアイデアなどを紹介しながら「キッチンの仕組み化」を取り上げる。(親・子の片づけ教育研究所代表理事、COMFORT STYLE代表 澁川真希)

キッチンの整理収納は
共働き家庭をまわす“肝”になる

 仕事と家事、育児でいっぱいいっぱいの毎日。限られた時間で日々をまわしていく中でも特に優先度が高いのは、日々の食事のことではないでしょうか?

 それこそ掃除は数日やらなくても何とかなるけれど、食事は待ったなし! 仕事から帰ってくると、子どもたちがお腹を空かした時間になってしまいます。座る間もなく、食事の支度にとりかかるご家庭も多いはず。

 少しでもスムーズに食事が作れたり、調理後の鍋や食器の後片付けができたりしたら、時間にも気持ちにもゆとりが生まれます。共働き家庭では「キッチン」の整理収納は仕組み化の肝と言っても過言ではありません。自分も家族も使いやすい機能的なキッチンを目指してみませんか?

動線を意識して
家具やモノの配置を見直す

 製造工場などのモノの配置は、動作や動線を考慮して設定されています。作業効率をアップさせ、安全に作業ができるようにするためです。トヨタの「カイゼン」活動でも徹底的に無駄を省き、効率や生産性を高めているのは有名な話です。こうした例に倣い、ご自宅のキッチンも仕組み化で機能的に改善していきましょう。

 まずはキッチンでのゾーニングからみていきます。連載第2回「捨てる」に待った!本気で片づけたい人が最初にやるべき「家のゾーニング」術とはでお伝えしたゾーニングピラミッド(R)の「部屋のゾーニング」の考え方と同じです。