お金や名声、権力を得ても
愛情飢餓感は消えない

 愛情飢餓感の強い人が犯しがちな間違いは何か?

 それはお金を持てば注目してもらえる、名声を得れば尊敬される、権力を持てば認められると思ってしまうことである。

 そして認められれば、自分の心の葛藤は解決すると思ってしまう。つまり自分の欲求は満たされて幸せになると錯覚する。

 しかし尊敬も、注目も、承認も、その人自身に対するものではないから、どんなに大きな権力を得ても、本質的には愛情飢餓感は解決しない。

 当たり前であるが、愛情飢餓感は真の愛情を得ることで消える。愛情飢餓感の強い人は、その愛情を得る方法を間違える。

 愛情飢餓感の強い人は、成功すれば愛情飢餓感が消えて生きるのが楽になると1人で勝手に思い込んでいる。幸せになると思っている。劣等感が消えて生きるのが楽になると思っている。しかし残念ながら劣等感は消えない。成功しても成功しなくても、努力したことで逆に劣等感は強化されている。

 愛情飢餓感は、何が無くても「そのあなた」を愛しているという人と出会えて、消える。

 そういう人と出会えて劣等感も消える。

 愛情飢餓感が強ければ強いほど心の整理は必要である。つまり自分を取り巻く人間関係の整理である。

「この人」を大切にしよう。「あの人」に認められなくてもしょうがない。「その人」にバカにされようがどうしようがかまわない。

 愛情飢餓感が強い人は、この整理ができないから、ストレスで悩み苦しみ、体調を崩す。