そんなスーツの胸元を演出するのがネクタイです。ネクタイの役割は大きく、最も相手の目を惹くポイントでもあります。ノーネクタイでもいいという会社もありますが、私はネクタイをすることをおススメします。特に若い営業スタッフはネクタイをすることで印象が良くなるからです。

 ネクタイの締め方にもポイントがあります。

 ネクタイの先がベルトにかかるかかからないかの長さで締めてください。長すぎるのも短すぎるのも見栄えが良くありません。ネクタイがスーツの下からはみ出していると、だらしない印象を与えます。それだけでチャンスを失ってしまうのです。

 また、色のチョイスで、お客様に違った印象を与えられます。

・青……冷静、誠実なイメージ
・赤……熱意、情熱的なイメージ
・オレンジ……コミュニケーション能力が高いイメージ
・緑…平和主義者、穏やかなイメージ

 初対面のお客様には青色のネクタイで臨み、クロージングでは赤色のネクタイをするなどシーンによって使い分けるようにしましょう。

【POINT】
シーンによってネクタイの色を使い分ける

服装チェックに役立つ
家族や友人のダメ出し

「あなたは知らず知らずのうちに服装で損をしている」と聞いてどう思いましたか?

 服装に関してはなかなか自分で気づきにくいものなのです。自分では普通だという認識だとしても、お客様から「うぁ、センス悪い……」と思われているかもしれません。見た目で悪い印象を持たれれば、次のステップには進めません。どんなに営業ノウハウを学んでも結果は出にくくなります。

 例えば、あなたの前にピチピチで寸足らずのズボンをはき、ボタンがギリギリとまるスーツを着た営業スタッフが現れたらどう思いますか?ほとんどの人は「あぁ、こういう人とは、まともに話をする気になれない」と思うでしょう。

 結果を出している営業スタッフは見た目で好印象を与える工夫をしています。営業で結果を出すために好印象を持たれる服装を心掛けてください。そう言われて「自分には服装のセンスがない」もしくは「自分ではいいか悪いか判断できない」という人もいるでしょう。では、具体的にどうすればいいのでしょうか?