「写真を撮って○○風に」「プロンプトを撮影して画像生成」AIデバイスならではのカメラ機能

 最後に、カメラ機能について触れておこう。先ほどのジャーナルの説明のところにもあったように、目の前にあるものを細かく分析したり、関連情報を調べたりといったことに使えるほかに、「マジックカメラ」という機能がある。これは、撮影結果に声でスタイルなどを指示すると、その場で生成AIによる効果を加えてくれるというものだ。

 たとえばカメラを起動して、ボタンを押しながら「写真を撮って未来風にして」などと指示することで、そのような処理が行われる。撮影や加工の結果は、RabbitHoleのジャーナルで確認できるほか、rabbit r1上でも「写真アルバムを表示して」と指示して呼び出すことができる。

マジックカメラ撮影した写真(中)に対して、その場でプロンプトによる加工処理が行えるマジックカメラ機能(右)。rabbit r1からは写真アルバム(左)を表示することで、元の写真と加工結果を確認できる 拡大画像表示

 さらにユニークなのは、プロンプトの文字列を撮影して、その中に「Magic Cam Freestyle」の文字列が含まれていると、そのプロンプトで指定された画像が生成できるという機能だ。このような機能も含めて、rabbit r1は実験的な要素が強いデバイスだが、生成AIがデバイス化されて持ち歩けることの意味をユーザーと共に見つけていける製品であるといえるだろう。

 たとえば、視覚障がいを持つ人が周囲の状況を知るためにも利用できるなど、人それぞれの使い道が考えられる。これから、どのような機能が実現されるのか? 筆者は次のアップデートを心待ちにしている。

マジックカメラフリースタイル画像生成のプロンプトを撮影して、その指示に沿った画像を生成することもできる。rabbit r1のカメラにマクロ機能がないため、プロンプトの写真はピントが合わずにぼやけているが、それでも正しく文字認識されたことがわかる 拡大画像表示