「なぜ大学に行きたいのか」自分なりの答えを持とう
はっきり言いますが、誰かに言われるがまま通う大学ほどつらい4年間はありません。紹介された大学を心から志望できるならまだしも、「偏差値的にここを目指すのがいいと思う」と先生が進学先を薦めてくるのは、そのほうが学校の指導実績になるからという理由がほとんどです。
「国公立大学◯◯名合格」というのは、学校の進学実績として大きな指標になります。そのため、無名私立大学に進学されるよりは、偏差値が低くても、とにかく国公立大学に進学してもらいたいのです(国公立大学は私立大学と違って重複した進学数にカウントされないため、高校の実績としてはアピールしやすいのです。もちろん私立大学の場合でも早慶やMARCHなどは〇〇名合格と言いやすいです)。
こういったことを知らずに、そのまま薦められた大学に行ったらどうなるでしょうか。ここで私が知人から聞いた話を紹介します。
その知人は、大学選びの際に先生から、学力的に行ける大学の推薦入試を勧められました。その大学は知名度もそこそこありますが、推薦のある学部は、知人にとって興味のある大学ではありませんでした。
しかし、知人は言われるがままその大学・学部に決め、推薦入試を突破して大学に進みました。入学後の半年は大学に通っていたのですが、1年生の後期から大学に行くのをやめてしまい、結局中退してしまったのです。
この原因はシンプルで、知人にとっての進学先は決して魅力的な大学ではなかったからです(もしかすると大学進学そのものに興味がなかったのかもしれません)。
このようなケースの場合、その人には「他人のせいにする」クセがついてしまいます。どういうことかと言うと、「まぁ、言われて決めた大学だし」「もともと来たくて来たわけじゃないし」と、自分の意思決定にもかかわらず、他人のせいにしてしまうのです。どんなに勉強ができたとしてもいい考え方ではありません。
もしかすると、高校生の頃の僕も、言われるがまま地方の公立大学に行っていたら同じことをしていたかもしれません。
「大学」とは行ったほうがいい場所ではありますが、一方で漫然と進学しても意味のないところでもあります。「大卒」であることがスタンダードとして見られがちな世の中ですが、だからこそしっかりと自分なりに「大学に進学する意味や価値」を見出しましょう。
皆さんはどうして大学に行きたいのしょうか。きっとその答えは第一志望と連動しているはずです。
どんなことがあっても第一志望だけは絶対に譲ってはいけません。後悔しない大学選びをしていきましょう。
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。
高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。