マニラ→バギオの移動は車のみ。しかし準備をすれば遠足気分に
続いて、マニラからバギオまでの移動について。長距離バスが頻繁に出ており、これに乗ればバギオの街まで移動できる。留学生は、学校が合同で出している乗り合いのピックアップバンに乗るか、長距離バスを自分で予約してバギオへ向かうことになるだろう。個人的には、多少旅慣れた社会人には、自由がきいて快適な長距離バスでの移動を勧める。
同じバス会社が価格の異なるいくつもの便を複数運行しているが、日本人の社会人なら「ファーストクラス」などの名前で呼ばれるもの一択だ。数百円の差で座席が広くなり、水や軽食が配られて、車内にトイレがつく高級バスになる。こちらを選択すれば、トイレ休憩でのロスタイムやお手洗い問題の緊張がないため、早く到着する上に精神的にだいぶ落ち着ける。
マニラからの移動時間はトータルで4時間半ほどかかるが、個人的にさほど苦痛は感じなかった。飛行機によく乗る方であれば、広さ、機能ともに、プレミアムエコノミースタイルの座席で、東京-広島間を移動するようなイメージをしてもらうと、そんなに悪くはないと思えるのではないか。エアコンによる寒さ対策なども含めて、快適に過ごす準備は忘れずに。


4~5時間の移動を、どう楽しく快適なものにするか
飲み物やお菓子を持ち込んで、暑いマニラから高原のバギオへ。遠ざかるマニラの街並みと、なかなか旅の目的地にはしないだろうフィリピンの人々の日常の暮らしが垣間見られる住宅エリアを通過しながらの移動は、留学先にバギオを選ぶ程度には異国への関心のある人であれば、きっと楽しめる光景であると思う。筆者は、遠足気分で道中のすべてをとても楽しめた。
この「空港についてから、車で4~5時間の移動」というふれこみが、ここまで私がバギオになかなか来られなかった理由の1つであったが、経験してみればなんということはなかった。到着直前の1時間が山道となり、まれに車酔いをする方もいるという。酔いやすい筆者でも大丈夫であったので、さほど心配はいらないと思うが、気になる方は酔い止めなどで備えるのもいいかもしれない。
アジアナンバーワンといえるほど英語力の高いバギオ。日本より生活費が安く、安全に留学できる場所。空港があるマニラからのバス移動はセブに比べて遠く、そこは手間や時間がかかるが、それも実際に行ってみたら思ったほどではないということを今回の記事ではお伝えした。
次回は、英語留学を考えている人の「セブ島留学とバギオ留学のどちらが向いているの?」という問いに答えるべく、両者の比較を行う。さらに同じ程度の学習をイギリスで行ったらどれくらいの費用がかかるのかについても試算、比較するのでお楽しみに。