「仕事しながら英語留学」でオススメしたい意外なスポットまさに今この原稿を書いている時の状況。Wi-Fiが整備されたコワーキングスペースのあるBECIシティキャンパスで、猫に囲まれての原稿書きは幸せすぎた(筆者撮影)

「英語が話せるようになりたい」そう思い続けている読者のみなさんに「人生を変える、ちょっと長めのオトナ留学」をご提案。英語留学というとフィリピンのセブが有名だが、ここはあえて「バギオ」を勧めたい……というところまで前回は書いた。とはいえ、「仕事があるのに海外に語学留学なんか行けるわけない」「長い休みがなければ、とても無理」と思う人がほとんどではないだろうか。少し前までは確かにそうだった。しかし2025年、状況は大きく変わっている。本記事では、「仕事を辞めずに、長い休みがなくても学べる語学学校」を、条件別に、具体的に紹介していく。(大人の英語学習法リサーチャー 高野美穂)

ビジネスパーソンが語学留学するなら、選択肢は大きく2つ

 2024年11月。筆者は今、フィリピン・バギオにある英語学校「BECI」(ベシ)のシティキャンパス内にある学生寮でこの原稿を書いている。台風の晴れ間だったこの日の気候は、まるで5月の関東地方。暑くもなければ寒くもなく、非常に気持ちがいい気候である。今回の取材ツアーでは、学生寮に数泊ずつ泊まりながらさまざまな英語学校を転々と体験取材してまわっている。正直、かなりのハードスケジュールなのだが、毎日よく眠れているのはこの風土による恩恵が大きいように思う。

 仕事が忙しいビジネスパーソンが英語を学ぶためにある程度の期間留学するなら、選択肢は大きく2パターンに分かれることになる。

【A:普段の仕事をしながら、平行して学習する留学】
 フリーランス、経営者、完全リモートワークができる仕事環境にいるビジネスパーソン向け。この場合、施設面、学習プログラム面で、無理なく仕事と両立できる環境があるかどうかが重要になる。

【B:退職、休職して、英語学習のみに集中する留学】
 転職の合間や、勤務先企業にキャリアアップ休暇制度があるなど、英語だけに専念できる時間を取れる場合。それぞれに必要な語学力を身につけることに長けている学校を探すことが重要。この場合、ロングステイや、プチ移住くらいの気持ちで生活(学生寮)にもこだわることをお勧めしたい。

 本記事ではまず、A【仕事と平行して学習する留学】、つまり「リモートで仕事をしながら勉強する」タイプの人に向いた学校を紹介していくが、まさに今筆者が滞在している、BECIシティキャンパスがその筆頭にあがるだろう。