米コロンビア大学が21日、自らの統治に関してトランプ米政権の要求に屈したことは、学界全体に衝撃を与えている。政権による今回の制裁は前例のないものだ。同大の判断は学界のエリートたちに衝撃を与え、自由な探求という中心的使命をあまりにも頻繁に放棄することで政治的反発を招いてきたと自覚させるだろう。トランプ政権はコロンビア大に対する4億ドル(約600億円)の助成金を打ち切り、再開に向けた条件のリストを示していた。同大のカトリーナ・アームストロング暫定学長が学内向けに出した異例の4ページにわたる書簡を見ると、要求をすべて受け入れたようだ。学界の多くがこの対応を降伏行為と呼んでいるが、アームストロング氏が助成金を望むのなら選択肢はほとんどなかった。