株式の配当利回りが高いことは、その銘柄の割安感を示すことがある。だが米自動車大手フォード・モーターの場合はそうではなく、おそらく配当を減額する必要があることを意味している。フォードは、ドナルド・トランプ大統領の新たな輸入関税が維持されれば業績は落ち込むとの見通しを示す。同社の最新の見通しに基づくと、減配の可能性は高いと思われる。発動済みの関税に加えてトランプ氏がさらに関税を拡大すれば、フォードの減配幅は市場が予想しているよりもはるかに大きくなるかもしれない。フォードの株価を10ドルで計算すると、配当利回りは6%となる。これは同社が2022年半ば以降維持している通常の四半期配当金である1株当たり0.15ドルに基づいており、今月支払った0.15ドルの追加配当は含んでいない。フォードが配当を完全に停止したのは、新型コロナウイルス流行開始後の20年が最後だった。それ以前の通常の四半期配当は1株当たり0.15ドルだった。
米フォードの高配当、関税の打撃避けがたく
配当金が削減されるかどうかよりも削減幅が焦点に
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