マイク・ウォルツ米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、軍事攻撃を協議・実行するためのグループチャットにジャーナリスト1人を含めていたことが明らかになったが、ドナルド・トランプ大統領は現時点で同氏を解任しない決定を下した。しかし、米政府高官らによると、ウォルツ氏の評判は傷つき、ホワイトハウス内での立場が不安定になっている。トランプ氏は繰り返し支持を表明しているものの、ウォルツ氏はトランプ氏からの信頼と、ホワイトハウスの上級補佐官らの支持を失っているという。政権が和平合意の仲介に苦心し、中東でのさらなる戦争の脅威に直面している最中のことだ。当局者らによると、トランプ氏にとってウォルツ氏の最大の過ちは、イエメンの親イラン武装組織フーシ派への攻撃を調整するために民間の通信アプリ「シグナル」上でやりとりを始めたことでも、イスラエルから提供された情報を機密情報向けではないネットワークに投稿したことでもない。米誌アトランティックのジェフリー・ゴールドバーグ編集長の電話番号を自身の電話に登録し、誤って会話に加えてしまったことだという。
ウォルツ大統領補佐官、ホワイトハウス内の支持失う 解任回避でも
チャットでの情報漏洩で、政権内での立場が不安定に
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