フランスの裁判所は31日、極右政党「国民連合(RN)」を実質的に率いるマリーヌ・ルペン氏に対し、欧州連合(EU)の資金を不正に使用したとして禁錮刑を下すとともに、次回の大統領選挙への出馬を禁止した。ルペン氏は禁錮4年、執行猶予2年を言い渡された。さらに、今後5年にわたり公職に就くことを禁じられた。RNにとって逆風となる可能性がある。エマニュエル・マクロン大統領が2期目の任期を終える2027年の仏大統領選では、ルペン氏が最有力候補になるとみられていたが、候補から外れることになる。裁判所は、ルペン氏と他のRNメンバーが、欧州議員の秘書に振り向けられる数百万ユーロを違法に使用したと認定。ルペン氏らがその資金を欧州議会の仕事に関与していないRNスタッフに配ったと判断した。
仏極右ルペン氏に有罪判決、27年大統領選出馬不可に
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