トランプ米政権は、厚生省(HHS)で大規模リストラを開始した。一部の職員を連邦政府の建物から締め出すほか、他の職員を別の傘下機関へと異動させている。ロバート・ケネディ・ジュニア厚生長官は3月、連邦職員1万人余りを削減すると発表していた。3月31日夜から4月1日朝にかけて、職員の受信箱には人員削減や異動を通知する電子メールが殺到した。削減対象は部門の大部分や、場合によっては部門全体となっている。食品医薬品局(FDA)では広報部門全体のほか、生物製剤・ワクチン監督部門の責任者ピーター・マークス氏の直属オフィスの大部分や、動物用医薬品部門責任者のオフィスの大多数が削減対象となった。加えて、製薬会社との処方薬ユーザーフィー交渉、たばこ政策立案、情報公開法要求への対応に関わる多くの職員も削減対象となった。鳥インフルエンザへの対応でトランプ政権と協力した動物用医薬品センターのトップ、トリスタン・コロニウス氏も解雇された。