アプリ広告プラットフォームなどを手掛ける米アップラビンが、人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業の買収に名乗りを上げた。米カジノ大手ウィン・リゾーツの創業者、スティーブ・ウィン氏に資金提供を打診したという。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。TikTokの買収戦が一段と過熱している。トランプ政権は、TikTok米国事業の売却または閉鎖の期限を4月5日に設定している。その期限が迫る中、ドナルド・トランプ大統領は2日、事業継続に向けた提案の概要について説明を受ける予定だ。この交渉プロセスは地政学的緊張をはらむもので、最終的には中国政府の承認が必要となる。一部のアナリストはアップラビンについて、アプリユーザーのデータを収集して広告をカスタマイズできる強力な人工知能(AI)を備えていることから、「次のTikTok」になる可能性があると指摘する。アップラビンの時価総額は1000億ドル(約15兆円)。事情に詳しいある関係者によると、同社は国家安全保障上の懸念は解消可能で、雇用創出により経済成長を促進できるとトランプ政権に売り込んだ。ウィン氏からコメントは得られていない。
アマゾンとアップラビン、TikTok米国事業買収に名乗り
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