昨年10月、米大統領選を控えたニューヨークの選挙集会で、イーロン・マスク氏は共和党ドナルド・トランプ候補の応援演説をしていた。宇宙開発企業スペースXや電気自動車(EV)大手テスラの最高経営責任者(CEO)を務める同氏が、米政権内で有数の影響力を持つ存在となる前の話だ。マスク氏は黒いTシャツ、黒のブレザー、「米国を再び偉大に(MAGA)」と書かれた黒の帽子という定番スタイルで登場し、聴衆をあおり立て、こう宣言した。「私は単なるMAGAではない。ダークでゴシックのMAGAだ」それは共和党には斬新なスタイルだった。保守的な価値観は通常ならば保守的な服装を意味する。マスク氏はアイザック・アシモフのSF小説シリーズ「ファウンデーション」の名をプリントしたTシャツを着用し、政治集会というより戦略トレーディングカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」のトーナメント大会参加者のように見えた。
マスク氏がMAGAスタイル一新、「黒いゴシック」人気
信奉者は黒ずくめ、MAGA帽子もジーンズもTシャツも
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