「大学受験の結果=人生の結果」では絶対にない
びーやま:大学受験で忘れられがちなことは、「受験結果はただのペーパーテストの結果でしかない」ということです。別に人格を否定されたわけでも、努力した時間が無駄だったわけでもありません。
ですが、第二志望以下の大学に進学する人の中には「自分はなにもできない負け組だ」と必要以上に自分を卑下してしまう人がいます。こんなもったいないことがあるでしょうか。
せっかくコツコツと勉強できるだけの力があるのにたった1日のテストの結果だけで、それらを自ら手放してしまうのです。
コンプレックスになる人は、ちゃんと自分の努力を認めてあげましょう。それも大事な能力です。
――たしかに。受験勉強を頑張った人ほどそういった思考になってしまいそうです。
びーやま:そうなんです。ですが、ちゃんと受験勉強を頑張ったわけですから別にいいんです。恥じることも、負い目を感じる必要もまったくありません。「自分は頑張った。切り替えてこれからも頑張ろう」と先のことに意識を向ければ、いくらでも逆転は可能ですし、長い人生のなかでも必ず得できるでしょう。
――別の視点だと、志望度の低い大学に行ったことによって「まわりを見下してしまう」ケースもあるかと思いますが、その点はどうですか?
びーやま:たしかにありますね。こういったケースの場合、自分ではなく他人に意識が向いているため、そのままの考え方では成長は見込めません。即刻、自分だけに意識を向けるべきでしょう。
日本の大学のいいところは、数の差はあれど、どの大学にもいい先生はいるということです。本人がやる気にさえなってコツコツ勉強をすれば、必ず成長できます。
ただ、そのためには「まわりのことを気にしている暇」などありません。ひたすら自分のことに意識を向けることです。
加えて、「俺はまわりのヤツより優秀だ!」と思うのであれば、なおさら行動で示す必要があるでしょう。あれこれと言っている場合ではありません。
――結局、「自分次第」なんですね。
びーやま:そうですね。いつまでも受験結果を気にしてしまう人は「過去に囚われ」、まわりを見下してしまう人は「他人に囚われ」ています。
ですが、結局は自分の未来を見ることでしか、将来は拓かれません。
そのためには、自分の選んだ進路を自分の力で正解にしていくんだという決意を持って、今を楽しく過ごす必要があります。
月並みな言い方になりますが、受験勉強は短距離走的な側面が強いですが、人生は長距離走です。どうにでもできます。ちょっとした通過点で出遅れたからと足を止める必要はなく、コツコツ自分のペースで走り続ければいいんです。
なにより、大人になったら自分の希望通りにならないことばかりです。「配属先に不満」、「勤務地に不満」など、言い出したらキリがありませんが、結局最後に笑っている人は「今置かれた環境で言い訳せずに頑張った人」です。
大学の進路も同じだと僕は思います。
――よく理解できました。ありがとうございました。
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。
高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。