会社員の副業は
転職や独立前の準備に最適
同じ畑で米を作る時期、芋を作る時期があるみたいに。メインである本業の稲作をちゃんとやりつつ、収入やスキルのアップを狙って、別の商品作物を栽培して副業をやる。
副業は本格的な転職前の練習、心理的な練習になるかもしれませんね。ボランティアと違い、副業では収入に伴う責任が発生します。本業との間で干渉がないようバランスを取りながらやる。転職へのいい助走期間になる可能性があります。
副業の有効性は、会社員をいきなり辞めてフリーランスになるときに生じるリスクを考えるときの参考になります。
日本では今でも、有名大学→有名企業→社内の出世競争という各シーンにおいて競争に勝つ、というルートが固定化してしまい、育成パスが完全に画一化しています。
一度そこを外れてしまうと、元のトラック(昇進コース)に戻るのが非常に難しい。このルートを自ら外れるのはリスクが高く、再チャレンジしにくい社会なんです。

キャリアが単線化・画一化した社会では、フリーランスの若者は非常に不安定な立場に置かれる。使用者側の企業人の多くが、経験していないパスですから、理解が得られにくいのです。
本当は、そんなことはないはずで、違った個性とスキルを持っている以上、いろんなルートで育成していけるはずなんですが、そういう発想自体がなかなか許容されていない。
いきなりフリーランスが大変だと思ったら、今の就業規則上認められる範囲で副業を始めるか、中高年の方だったらボランティア活動を通じ、キャリアの複線化にトライしてみる手はあると思います。