その際、特に印象的だった箇所や重要だと思った文章は引用して記録します。その内容を自分の言葉でまとめ直すこともあります。
単に著者の意見を要約するだけでなく、自分の意見や考察も書き込めば、理解がより深まります。
読書メモは手書きで行なうことをおすすめします。
手を動かすことで脳に定着する効果がありますし、手書きのほうがかえってメモの作成時間を短縮できます。
また、本の裏表紙や扉の裏など、大きな余白があるページにメモを書く方法もあります。わざわざ紙を準備する必要がなく、本を読みながらメモを作成できるのでラクです。
もし、本の内容を忘れてしまっても、その本に書いてあるメモを読めば、「ああ、こんなことが書いてあったな」と思い出せます。
SNSに書評を書くときは、
「何が書いてあったか」
「そこから何を学んだか」
「それをどう生かすか」
の3つを柱にしてまとめるのがポイントです。何が書いてあったかをまとめる訓練を繰り返せば、文章力や要約力が鍛えられます。また、「何を学んだか」「それをどう生かすか」は自分独自の意見であり、個性の見せどころとなります。
特に意識したいのは
「読んだらすぐにやってみる」
そして3つ目のポイントは「行動する」です。
本に書いてあることを1つでもいいので実践してみましょう。ビジネス書の多くは、読者の実践を想定して書かれています。
読むだけで満足していたら意味がありません。実践することで本当の意味で本に書いてある知識が身につくのです。
本を読んだ際には、「どうすれば自分の日常に生かせるか」を考えてみましょう。たとえば、商品企画の仕事をしている人が企画術の本を読んだときは、活用法がイメージしやすいと思います。
では、自分とは無関係に思えるジャンルの本の場合はどうでしょう。たとえば、中小企業に勤務する人が大企業のM&Aの話を読んでも、ちょっと縁遠い内容だと感じるかもしれません。
でも、活用する余地を見つけることは可能です。「譲渡企業との信頼関係づくり」を「取引先との信頼関係づくり」に置き換えて考えると、参考になる部分が見つかるはずです。