このように、自分ごととしてとらえてみるのです。

 自分に当てはまる要素が見つかったら、仕事や日常生活の中で早速実践してみましょう。

 特に意識したいのは、「読んだらすぐにやってみる」ということです。

1つでも実践すると
人生に変化が生じる

 たとえば、話し方の本を読んだら、そこで紹介されていたフレーズを会話の中で使ってみる、文章術の本を読んだら、ビジネスチャットなどを書くときに真似してみるのです。

 本に出てきたノウハウの10%も実践できたら上出来です。1つでも実践できたら合格です。

 私は20代のときに船井幸雄さんの『早起きは自分を賢くする!』(三笠書房)という本を読み、目からウロコが落ちました。そこで、実際に本の内容を実践し、朝4時に起きるようになったのです。すると生活が変わりました。まず、ラッシュ時の混雑した電車で通勤するのをやめ、始発の空いた電車に乗るようになり、心身の疲労が軽減されました。

 また、会社の始業時間まで時間の余裕ができたので、資格や語学の勉強をはじめました。その結果、中小企業診断士の試験に合格しました。合格後は、その時間を英語の修得に充てたところ、海外支店に赴任することになりました。

 帰国後は、その時間を使って週末起業を実践し、念願だった独立を果たしました。まさに、本との出会いではじめた早起きが人生を切り拓いてくれたのです。

 ちなみに、今でも早起きの習慣は続いています。早く起きてウォーキングをしたり、体操をしたり、読書をしたりして充実した朝の時間を過ごしています。

 このようにたった1つでも、本に書いてあることを実践すると人生に変化が生じます。本を読むときには「1つでも書いてあることを実践する」ことを意識してみることをおすすめします。

50代からの生き方のヒントを
教えてくれるベストセラー

 ここでは、私が読んだ本の中から、50代からの「シフトチェンジ」につながりそうな本をいくつかご紹介しましょう。