東大も司法試験も一発合格!「試験の天才」が教える、勉強効率を劇的に変える「意外な場所」とは?写真はイメージです Photo:PIXTA

集中して勉強するには「環境」を整える必要がある。そのために1人で自室にこもったり、机を整理整頓したりしている人も多いだろう。しかし、東京大学在学中に司法試験に合格した勉強の達人・越水氏によると、それらは必ずしも勉強に適した環境とは限らないという。受験生はもちろん、資格試験に挑むビジネスパーソンにも役立つ「勉強できる環境」の作り方とは?※本稿は、越水 遥『最短で最高の結果が出る逆算式勉強』(フォレスト出版)の一部を抜粋・編集したものです。

人間はサボる生き物なので
「監視の目」が必要!?

 意外と見落とされやすいのですが、勉強は環境がとても大切です。どこで勉強をするかによって、パフォーマンスが劇的に変わってしまうからです。

 私のおすすめは、家族がいるリビングなどで勉強すること。自分の身近な存在で、自分の受験勉強を応援し、一緒に不安や焦りを感じてくれている家族に見られていると、なかなか手を抜くのが難しくなります。せっかく応援してくれている家族の前で、ノートや参考書に手をつけずにダラダラとテレビを見ているなんてことは、ほとんどの人はできないことでしょう。

 そうすると、必然的にやる気が出ずに何となくボーッとしているような無駄な時間が減っていきます。

 家族がいるリビングだと勉強がはかどるというのは、私の経験談でもあります。家族は受験のために大切なお金も出してくれていますから、私は「裏切っちゃダメだな」「期待してくれている家族のためにもがんばろう」という気持ちになり、勉強に集中することができました。

 ただ、家族とはフレンドリーな関係で、勉強そっちのけで思わず話をしてしまったり、「今は勉強やめて一緒にテレビ見ようよ」と誘われたりといったことがあると思いますので、あまりに甘やかしてくれるタイプの家族だったら、リビング以外の選択肢を考える必要があります。少し厳しいくらいの目で見てくれる家族のほうが、受験勉強においてはありがたい存在といえます。

 そういう人は、学校の自習スペースや図書館など、ライバル受験生がいる環境で勉強をするのがいいと思います。受験生同士はどうしても互いに気になってしまうものですので、自然に互いに監視の目を向け合うことになります。

 受験勉強というと、自分の部屋にこもってひたすら勉強する……というイメージがある人も多いでしょう。実際に自室は大半の人にとって勉強場所のベースになると思いますが、自分しかいないという状態だと、何となくスマホを見てしまったり、音楽を聴いてしまったりといったことになりがちです。自分にとって楽なほう、楽しいほうに向かってしまう、甘くなってしまうのが人間というものです。