
資格試験や入学試験などでは、試験本番まで時間の限り勉強することは当然だが、一方で、時間管理も重要となる。東大受験と司法試験で現役一発合格した著者は、学生時代に「ストップウォッチ」と「早起き」を駆使した勉強法を編み出した。今日から始められる、勉強の時間管理術について紹介する。※本稿は、越水 遥『最短で最高の結果が出る逆算式勉強』(フォレスト出版)の一部を抜粋・編集したものです。
ストップウォッチで
勉強時間を計る理由
私は試験勉強をしているとき、勉強時間を記録するためにストップウォッチを使って時間を計っていました。ノートに教科を書いて、その下に何分勉強をやったと書いたのですが、この時間を計測していたのがストップウォッチです。
100円ショップで買ったタイマーのようなものを机の上に置き、それを使って細かく時間を計っていました。
私の場合はかなり厳密に時間を計っていて、例えば勉強をしていて「トイレに行こう」となったときにも、必ず止めていました。ちょっと集中できないから深呼吸をしたりとか、ストレッチをしたりといったときも絶対に止めていました。
そうすることによって、1日の中で自分が確実に集中できていた時間を、ストップウォッチで記録していったのです。
そもそも時間の記録を始めたきっかけは、周囲の友だちが「私は昨日12時間勉強した」「私は10時間やった」などといっていて、それに惑わされて自信を失ってしまったことでした。
もっと勉強時間を増やさなきゃいけないと思ったものの、焦りのせいで机に向かっていても集中できず、散漫になっている時間だけが増えていったという経験がありました。その状況はよくないと考えて、自分は1日にどのくらい集中して勉強できるのかを知るため、ストップウォッチで時間を正確に計測するようになりました。
たとえ3時間勉強しても
集中しているのは2時間半
そうすることによって、本当にちゃんと勉強している時間が理解できるようになります。例えば、3時間くらい勉強したとしても、ストップウォッチ上ではよくて2時間半くらいしかやっていないことがほとんどです。
以前はあまり意識していませんでしたが、トイレに行ったり、少しボーッとしてしまったり、余計なことを考えたり、教科を変えるときに参考書などを取り出したりといったことに意外と時間を取られていることに気づきます。