私は本を一度本棚にしまってしまうと、立ち上がって再び取りに行くのがすごく面倒に感じるタイプで、使った本は、数学なら数学といったように教科ごとに山にして、机の上や床に積んでいました。
一般的には「散らかっている」といわれてしまうような状態だと思うのですが、このような環境にしておくと、内容(入試なら教科)ごとに「あの問題集を見たい」と思ったとき、すぐに手に取ることができるのです。
見たいと思った瞬間に手に取ることができると、勉強におけるストレスがかなり軽減されますし、本を取りに行く時間が発生しないので、気持ちが途切れないという意味で効率も上がります。
また、問題集の山をつくっておくと「やるべきこと」が見える化され、視覚的にどの科目にどのくらいの時間をかけるべきかといったことも理解できます。これはいくら頭の中で考えていてもしっかり把握するのは難しいことで、山の高さや本の量で目に見える状態にしたほうがよくわかります。

決して行儀のいいことではないのですが、受験生にとって最大の目標は試験に合格することですから、試験が終わるまでは一般でいわれるようなお行儀のよさよりも「勉強しやすい環境を整えること」を大切にしましょう。
ですから、受験生は一般的な整理整頓にこだわる必要はまったくなく、勉強のしやすさや「やるべきこと」の見える化といった視点を重視して、机の上やまわりをカスタマイズしていくべきです。